日本の城巡りブログ〜ぶらりBURARI〜

【イベント紀行】長岡京ガラシャ祭

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訪問日:2016年11月13日

 

前回の記事では、滋賀県近江八幡市のあづち信長まつりについて書きましたが、今回も、戦国時代系の歴史イベントについて紹介しようと思います。

さわやかな秋晴れの一日。京都府長岡京市で開催される「長岡京ガラシャ祭2016」を見学して参りました(^_^)

 

 

この日は、午前10時過ぎに家を出発。JR京都線の電車に乗り、長岡京市に向かいます。

近いもので、午前11時には到着です。駅前広場では、フリーマーケットが開かれており、大勢の人で賑っていますね(^_^)

 

たくさん露店が出ていましたが、サッと眺めるだけにとどめて、ステージ発表などをしている、中央広場会場に向かいましょう。

 

JR長岡京駅の西口に降り立ったらすぐに視界に飛びこんでくる、きれいに整備された目抜き通り。天神通りを、西へ西へと歩みます。

街路灯ポールにも、ガラシャ祭の広報垂れ幕が設置されているよ。小さいけれどね。

 

 

途中、ケーキ屋さんが目につき、チーズタルトを買いました。

モグモグモグ…うまし、うまし(^_^)

 

さて、道すがら、細川ガラシャ夫人と長岡京市の関わりについて、ご説明いたしましょう。以前書いた勝龍寺城の記事でも触れていますが、改めて…

 

京都府長岡京市勝龍寺に位置する、勝龍寺城。16世紀の半ばには、織田信長の配下の武将・細川藤孝(ほそかわ ふじたか)の居城となりました。そして天正6(1578)年、藤孝の嫡男である忠興(ただおき)と、明智光秀の娘である明智玉(あけち たま)の婚礼が、勝龍寺城で執り行われたのです。この時、二人はともに16歳でした。ガラシャは、この勝龍寺城に2年間生活したそうです。

 

長岡京ガラシャ祭は、「愛と感動の物語」をテーマに、勝龍寺城公園が完成した平成4(1992)年から、毎年開催されています。例年、11月の第2日曜日に開催され、直前の10日ほどの期間は「ガラシャウィーク」として、様々なイベントが開かれます。

平成28(2016)年の開催で、ちょうど25周年になりますね。四半世紀ですよ、四半世紀!これだけの期間に渡って続いてきたのも、地元の人々のガラシャ夫人に対する熱い想いがあってのことでしょう(^_^)

 

 

…そうこうしているうちに、中央広場会場が近づいてきましたね。

11時45分ごろ。中央広場会場に到着しました。食べ物や観光案内のテントが、ズラッと並んでいます。そして、人・人・人!さぁ、腹ごしらえじゃ…

 

市民ステージでは、子ども達による、よさこい踊りなどを発表していました。

写真は、大人のグループによる歌唱パフォーマンス。

鳴子を打ち鳴らし、激しいダンスを交えて、ガラシャ夫人の情熱的な生涯を熱唱されていました(^_^)

 

12時半。いよいよ「行列巡行」が始まります。

中央広場会場のすぐ近くの長岡第六小学校のグラウンドからスタートし、「婚礼の儀」を行う勝龍寺城公園まで移動します。

さぁ、小学校のすぐ近くの沿道に陣取り、写真撮影でござる(^_^)

 

 

はじまりましたよ!行列の先発隊の登場です。

 

マーチングバンド。長岡京市内の小中学生を中心に構成されています(^_^)

 

遠路はるばる岐阜から、助っ人に駆けつけてくれた、武将隊の方々。

調べてみたところ、岐阜城には、3つの武将隊グループがあるそうです。現在まさに、群雄割拠の戦国時代なのか…!(今日来てくれたのは、どの団体さんなのかな?)

また、長岡京市を拠点に、甲冑劇・剣劇ショーなどを行う団体「乙訓(おとくに)戦国つつじ」の皆さんも一緒だよ。

 

巡行する行列は、「歴史文化行列」「お輿入れ行列」「町衆祝い行列」の三本立てで、それぞれにコンセプトがあります。

まずは、歴史文化行列。コンセプトは、案内冊子によると「古代から近代に至る長岡京市の各地域に関する歴史上の人物等が、時代を超えて忠興と玉の婚礼のお祝いに集います。」とのこと。

 

最初に登場したのは、古墳時代を代表する継体天皇ご一行。古代の宮廷女官や武人も、とても素敵です。

継体天皇は、6世紀の前半に、越前国(現在の福井県)から近畿地方にやってきました。ですが、継体に反感を持つ勢力も多かったのでしょうか、政権の中心地である大和国(現在の奈良県)には簡単には入れませんでした。そこで、しばらくの期間、現在の長岡京市域の地に弟国宮(おとくにのみや)を置き、生活していたそうです。

 

長岡京と言えば、この人を外すことはできないでしょう。

菅原道真(すがわらの みちざね)です。

現在、長岡天満宮のあるあたりには、道真の所領がありました。道真は、政争に敗れ九州の太宰府に流される途上、ここ長岡京の地に立ち寄り、都を名残り惜しんだと言われています。

 

や?平安時代の鎧武者。熊谷直実(くまがえ なおざね)のご一行です。

直実は、平安時代末期の源平の合戦を描いた『平家物語』で知られていますね。中学生時代に国語の授業で習った「敦盛(あつもり)の最期」に登場していました。ご存じの人も多いのでは?武勇にすぐれた武士である一方、まだ年若き敵将の命を奪わざるを得ない自らの境遇に、涙を流す場面。とても印象的でした。

 

直実は晩年、浄土宗の開祖・法然(ほうねん)に深く帰依しました。

そして、現・長岡京市の粟生(あお)の地に、寺院を建立。これが、現在モミジの名所として知られる光明寺です。

 

ガラシャ夫人の時代(戦国時代)は飛ばして、江戸時代の大名・永井直清(ながい なおきよ)ご一行の登場です。長岡京で政務を執った期間は長くなく、まもなく摂津国高槻藩に転封(≒人事異動)となります。

 

歴史文化行列のお次は、真打ちとも言うべき、お輿入れ行列です。

コンセプトは「細川氏の居城・勝龍寺城に織田信長の媒酌により。明智光秀の娘、玉が輿入れした史実を記念して行列を再現しています。」…とのことで、細川家・明智家のご両家が、続々と登場しますぞ(^_^)

 

新郎入場。細川忠興様です(ちがう)。

 

なかなかの男振り(^_^)

お輿入れ行列のメイン出演者は、公募で選ばれた方々とのことです。僕も来年、応募しようかな?

 

輿に乗って、玉様の登場。

今回の忠興様・玉様は、夫婦でのご応募だそうです。一生の思い出になりますね(^_^)

 

忠興の父親・細川藤孝。またの名を、細川幽斎(ほそかわ ゆうさい)と言います。

当代随一の文化人でした。息子の忠興は、かなり血の気の多い人物でしたが…(^_^;)

 

玉の父・明智光秀

主君である織田信長を奇襲し討ち果たした本能寺の変は、誰でも知っている出来事ですね。

信長を倒し、天下を手中に入れたのも束の間、けっきょく光秀は、羽柴秀吉により倒されます。

玉は、「裏切り者の娘」として、数年のあいだ幽閉生活を強いられることとなります…。

 

行列の最後は、町衆祝い行列。

コンセプトは「玉と忠興の婚礼が決まったと聞いた町衆が喜び、祝いの気持ちを表現しながら行列に参加し、行列全体を盛り上げます。」というもの。

面白いことに、この行列の「町衆」とは、市議会議員さんご一行・姉妹都市との交流活動を行う市民団体・地域の小中学生…などなど、「現在の町衆」なんですよね(^_^)

過去と現在の交錯。これこそが、歴史系イベントの醍醐味と言えましょう。

 

長岡京市の姉妹都市・静岡県伊豆の国(いずのくに)市のPRを行う行列です。

獅子舞っぽいのがいるぞ。

 

さて…

町衆祝い行列まで見終わった時点で、午後1時過ぎ。

今度は、行列の終着地点・勝龍寺城公園まで向かいます。裏道・近道を使いつつ、えっちらおっちら急ぎます!

なんとしても、先発隊より先に到着しておかねば!

 

 

途中で休憩をはさんだりしつつ、午後2時には、勝龍寺城公園の東の通り(ガラシャ通り)に到着。すでに大勢の人が、行列の到着を「いまや遅し」と待ち構えています。

 

先発隊が到着です。

「トォォーーッ!!」

「ィヤァァーーーッ!」

すさまじい気合いとともに、乙訓戦国つつじによる剣劇ショーが始まりました。

 

ガキーンッ!

ド迫力の剣劇です(^_^)

あちこちで歓声が上がります。

 

歴史文化行列・お輿入れ行列…と、続々と到着です。

 

皆様、勝龍寺城の南門に入っていきます。

お輿入れ行列の参加者の皆さんで記念撮影です。パシャリ。

 

史実では、決して幸福ではなかった、忠興とガラシャの結婚生活。

ですが、今日のイベントに出演された21世紀の忠興様とガラシャ様には、いつまでも仲睦まじい夫婦でいてほしいと思います(^_^)

勝龍寺城公園内にある、この像の二人のように。

 

このあと15時から、勝龍寺城公園内で「婚礼の儀」が行われる予定でしたが、夕方・夜間の用事のため、少し早めに切り上げました。

 

いや~、6月に訪問した、あづち信長まつりにも負けず劣らずの、活気に満ちた歴史イベントでしたね(^_^)

地元の人々の熱い想いは勿論のこと、細川ガラシャの気高い生き様が、今なお多くの人々に感銘を与え続けているのだな…と、強く感じた次第です。家から近いことだし、来年も行くことにしましょう!

 

 

おまけ1

長岡京市のゆるキャラ・お玉ちゃんのクリアファイルを、おみやげに買って帰りました(^_^)

写真右は、長岡京ガラシャ祭2016の案内冊子です。

 

おまけ2

往年の勝龍寺城の姿と、忠興とガラシャをイメージして、お絵描きをしてみました。いかがじゃ?

 

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